月刊うちゅう 2003 Vol.20 No.3
サイエンスショー「ロケットのひみつ」  

   ロケットに乗って宇宙旅行をしてみたい。これは誰でもが持つ夢ですが、世界最初の試みは、1500年ごろの中国のようです。当時、中国には矢にロケットを取り付けて飛ばす武器がありました。

by the courtesy of NASA

ロケット花火のようなものでしょうね。言い伝えによると、Wan-Huという人物が、凧を取り付けた椅子に座って、この矢を47本装填し飛ぼうとしたそうです。

Wan-Huがロケットで飛ぼうとしているところ。by the courtesy of NASA

ロケット花火の推進力を使って、ハングライダーで飛ぶようなものですね。弟子たち47人に松明を持たせ、一斉に点火させたとのこと。大音響が轟き、白煙で一帯が覆われたそうです。そして、しばらくして、見晴らしが利くようになると、なんと、椅子とWan-Huだけが消えて、凧はそのまま残っていたそうです。一体、Wan-Huになにが起こったのか、誰にも分からないとのことです。47という中途半端な数字からは、まさに実話かのような雰囲気が漂ってきますね。  Wan-Huはロケット花火が噴出するガスで飛んでいったのでしょうか?本当に爆風で人間が動くのでしょうか?強風を噴出すればきっと・・・?ほんと?サイエンスショーで確かめましょう。今回は「なんでロケットが飛ぶのか?」納得いくまで、いろんなドキドキ実感で考えましょう。


ウイスキーロケット。
ペットボトルの中でウイスキーのアルコールを気化させて着火。爆発でペットボトルが飛びだすまでのコマ送り。