宇宙には砂糖がある!?

   宇宙は生命にとって「甘い場所」なのでしょうか。
  アメリカのホリス博士らが電波望遠鏡を使って 銀河系中心近くの巨大分子雲を観測したところ、砂糖の仲間であるグリコールアルデヒド (C2H4O2)が含まれていることが判りました。
   分子雲は星が生まれる現場です。 分子雲ではこれまでにメタノール(お酒)や酢酸(お酢)など120種類の分子が発見されていました。 これらの分子は生命の材料となる有機物と切っても切れない関係にあります。 もしかすると星や惑星よりも先に、生命の材料が宇宙では用意されているのかもしれません。
  地球に誕生した生命については、その材料となったアミノ酸や有機物がどこで作られたのか が謎となっています。今回の「宇宙における砂糖の発見」は生命の材料が宇宙からもたらされた 可能性を示唆し、生命誕生の議論に一石を投じるものです。
  この観測結果は Astrophysical Journal Letter に報告されます。
本文は英語ですが、
ftp://www.gsfc.nasa.gov/pub/PAO/Releases/2000/00-73.htm
にあります。


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