土星に新たに4つの衛星発見

どこまで増える!?土星の衛星


  土星に新たに4個の新衛星が発見されて合計22個となりました。 これで天王星の21個を抜いて、太陽系一の”子沢山”となりました。
  新衛星はフランスの Brett Gladman らがヨーロッパ南天文台の la Silla 観測所(チリ)、 カナダ-フランス-ハワイ望遠鏡(ハワイ)などで2000年8−9月に観測して発見しました。
  今回見つかった衛星はちょっと変わっていて、大きさが10〜50kmと非常に小さく、 土星から1500万km(土星本体の約250倍)という遠いところを、 きれいな円軌道ではなく不規則な軌道で回っています。 おそらく、土星(と普通の衛星)ができた(かなり)後で、小惑星が捕らえられたものでしょう。 こうした「捕捉衛星」は木星や天王星、海王星でも見つかっています。
  土星は立派な環を持つことで有名です。 木星、天王星、海王星も環を持っています。 衛星をたくさん持っていることと、環を持つこととの間には何らかの関係があるものと考えられます。

原文は英語ですが、ヨーロッパ南天文台(ESO)のプレス・リリース
http://www.eso.org/outreach/press-rel/pr-2000/phot-29-00.htmlをご覧ください。

※土星は現在(2000年10月)おうし座の領域にあり、午後8時過ぎに 東の空に昇ってきます。一晩中見えますので観測好機です。ちょうど木星もすぐ 横に明るく見えていて見ものです。ご覧になってみてください。

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