オリオン大星雲

星の宝石箱

  午後8時ころ南の空高くにオリオン座が見えています。オリオンのベルト にあたる三ツ星の下、オリオンの短剣にあたるところにもかすかな「小三ツ星」があります。 そのまん中の「星」がオリオン大星雲です。
  ドイツの天文学者 McCaughrean 氏たちのグループが ヨーロッパ南天文台(ESO)の大型望遠鏡VLTに特殊な赤外線カメラを取り付けて このオリオン大星雲をこれまでにない鮮明さで撮影しました(写真)。
  おびたたしい数の赤ちゃん星が写っています。 オリオン大星雲では1000万年の間に数万個という割合でどんどん星が生まれて います。太陽は50億歳ですから、太陽を50歳の人とすると、オリオン大星雲の 星々は生まれて1ヶ月ほどの赤ちゃんです。
   オリオン大星雲を詳しく調べることによって、星がどのように生まれるのか、赤ちゃん星の 性質はどのようなものか、赤ちゃん星の周りに惑星は生まれているのか、 といった天文学の謎に迫ることができます。今後の研究の進展が期待されます。

オリオン大星雲:太陽系からの距離は1300光年、広がり(大きさ)は数十光年

原文は ESOのプレスリリースを参照ください。

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