地球最後の日

ちょっといいニュース(?)

   あまり明るいニュースのないこの頃ですが、ちょっといいニュースが報告されました。

  といってもそれは約57億年後の話。太陽はそのエネルギーの源である中心部の水素を使い果たすと、 大きく膨らんで「赤色巨星」になります。 今までは「赤色巨星の大きさは現在の太陽の数百倍にもなるので、地球は飲み込まれてしまう」と考えられてきました。

  しかし今回、イギリス・サセックス大学の研究者が最新の恒星進化論をもとに太陽の 将来を予測したところ、赤色巨星として膨らみ始めるに従って太陽はガスを放出し、軽くなって いく、ということが分かりました。太陽が軽くなれば、太陽による引力が弱まりますので、地球の軌道は外側へ移動していきます。
  どうやら地球は太陽に飲み込まれずにすみそうなのです。

  ただ明るいニュースはここまで・・・。

  飲み込まれなくても、その前に地球は膨らんだ太陽によって強烈に照らされて灼熱の 地獄となります。そして赤色巨星となった太陽はやがて暗くしぼんでしまい、地球は暗く、冷たく、取り残される ことになるのです。結局いつかは生命のすめない星になってしまうのですね・・・。

※原文は英語ですが サセックス大学のホームページをご覧ください。
記:2002.2.1

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