天王星の赤外線写真

土星?いえ、これは天王星です!

ESO Education & Public Relations Department

 まるで土星のような姿ですが、これは土星よりもはるか遠く、 地球から30億km(20天文単位)離れた天王星です。
 ヨーロッパ南天文台(ESO)の巨大望遠鏡VLTが赤外線を観測する特殊な装置をつけて、 撮影したものです(2002年11月19日03:00UT、露出5分、シーイング0.5秒角、Ksバンド:2.2μm)。

 天王星にも環がありますが、土星とは違い、非常に細く、かすかなため、可視光では見ることができません。 天王星の環は1977年、天王星の背景の星の光が明滅する現象によって発見されました。
 しかし、可視光よりも波長の長い赤外線領域では、 環の材料となっている氷の粒が太陽からの赤外線をよく反射するため、 天王星本体よりも明るく映ります。 この写真には天王星の衛星もいくつか映っています。


本文は英語ですが、
 ESOのプレスリリース
をご覧ください。

2002.12.26記

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