夕空に水星がみえた
水星は、太陽をめぐる星=惑星の中で、いちばん太陽に近いところにあります。そのため、太陽といっしょに昇ったり沈んだりするので、夜中には見えません。見えるのは夕方に太陽が沈んだ直後か朝、昇る直前ということになります。そうした時間は、空が明るいので、水星をみつけるのはとてもむずかしく、星が好きな人や天文学者でも見たことがないという人はいくらでもいます。

見やすいのは、太陽から一番離れたときですが、4月16日がその日にあたりました。科学館ではその翌日の17日に、撮影を試み、水星をとらえることに成功しました。撮影は日が沈む6時30分の30分後にあたる7時ごろに試みました。これよりおそいと、水星がしずみ、早いと空があかるいためです。では、写真から水星を見つけてみてください。

写真の中央やや 左がわにポツンと見えているのが水星です。さがすのには双眼鏡をつかいました。左に見えている赤っぽい線は飛行機です。高さはおおむね同じですので参考になるでしょう。

水星は、20日ごろまで、日の入り20〜1時間ほど、西北西の空の低空に見えます。
 

撮影はニコンD100カメラ(APSフォーマット)に50ミリレンズをつけて行いました。通常の35ミリカメラだと75ミリレンズ相当の範囲になります。

2003.4.17記  4.18追記


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