スターダストを持ち帰れ!

スターダスト探査機が彗星物質を採取

 2004年1月2日、 アメリカ航空宇宙局NASAとJPL(ジェット推進研究所)が共同で運用するStardust探査機が 目的のヴィルト2彗星に最接近し、彗星から放出されたダスト(塵)を採集、 これまでにない精密な彗星の画像を送ってきました。 Comet Wild2 (NASA/JPL)

 ヴィルト2彗星は1970年代まで天王星軌道に近いところを回っていましたが、 木星の重力の影響を受け、火星軌道付近まで落ち込んできたものです。 太陽に接近して間もないので、初期の太陽系の物質がそのまま残っていると考えられています。

 スターダスト探査機はこのヴィルト2彗星から放出される物質を回収し、地球に持ち帰ることを目的としています。 2006年1月にスターダスト探査機が持ち帰る彗星物質を化学的に調べることによって、 太陽系初期の状態が解明されることが期待されます。

原文は英語ですが、ジェット推進研究所のホームページをご覧ください。

2004.1.6記

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