ダイヤモンド・スター

まぁ、なんて大きなダイヤモンド!

 人々の心を捕らえて離さないダイヤモンド。
 アメリカ・ハーバード・スミソニアン宇宙センターは、 10億カラットの1兆倍の1兆倍ものダイヤモンドを発見したと発表しました。
銀河一大きなダイヤモンド想像図(Harvard-Smithsonian Center for Astrophysics)
 これはケンタウルス座の方向50光年のところにある炭素型白色矮星(BPM 37093)と呼ばれる天体を 詳しく調べた結果、星の内部が炭素の結晶すなわちダイヤモンドになっていることが分かったものです。
 直径4000kmにもなる巨大なダイヤモンドです。大きすぎて鑑定もできないし、 値段の付けようがありません。宇宙だけに値段は「天井知らず」あるいは「底なし」といったところでしょうか?
 もっとも、重すぎて身に着けることもできないし、遠すぎて取ってくることもできないので、宝石ダイヤモンドとしては無価値でしょう。
 
 白色矮星(はくしょくわいせい)は太陽のような星が、中心の水素を燃やし尽くした後に残す 燃え残りの芯です。太陽も50億年ほどすると白色矮星になると予想されています。

 地上のダイヤモンドも、宇宙のダイヤモンドも、手が届かないことことでは同じなのかもしれませんね。

 
原文は英語ですが、ハーバード・スミソニアン宇宙センターのプレス発表をご覧ください。

2004.2.20記(石坂

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