5惑星が夕方の空に集合

一目五惑星!

 3月下旬の日没後1時間くらいまでの 宵の空に5大惑星(水星、金星、火星、木星、土星)がそろっています。
 惑星は地球もふくめ、それぞれ個別の軌道を個別の速さで回っているので、 このように見やすくそろうのはとても珍しいことです。 夕空に5惑星集合(ステラナビゲータVer.5により作成)

 5惑星は、午後6時半から7時くらい、西から一番低いのが水星(双眼鏡があれば見つけやすいです)、 次に金星(星とは思えないぐらいに、ものすごく明るく見えています)、 つづいて火星大接近の時に比べると、ずいぶん暗くなってしまいました)、 頭の真上に土星(望遠鏡で見ると環が見えます)、 そして東の空に木星(金星に負けないぐらい明るく大きく見えています)。
 水星が一番見つけにくく、早く沈んでしまいますので、 西空が広く空いているところで観察する必要があります。

 3月22日からはここに月も加わり、日一日と移動していくのを観察することができます (図は2004年3月30日午後6時45分の月の位置を示しています:ステラナビゲータVer.5により作成)。 三日月から満月前の月まで、次々に惑星と並んでいく様子は、とても印象的な光景でしょう。 

 次の5惑星そろい踏みは今年の12月下旬、明け方の空になります。 今回のように夕方の見やすい時間帯に5惑星がそろうのはしばらくありませんから、 見逃さないようにしましょう。

参考サイト:
原文は英語ですが、 ジェット推進研究所のホームページをご覧ください。

2004.3.21記(石坂

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