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『シュワルツ博士の「化学はこんなにおもしろい」』

ジョー・シュワルツ
婦人の友社 1,880円+税
ドクター・ジョーことカナダ・モントリオールのマギル大学のジョー・シュワルツ教授は、世界でも最もすぐれた教育者と目されている人物です。彼はいつも講義する学生、ラジオやテレビの視聴者、新聞の読者に化学のおもしろさをどうやったら伝えられるだろうか? と腐心しているそうです。

そんなドクター・ジョーが話す「化学」は、むかしあなたを苦しめたかもしれない化学とは全く違います。異性を引きつけるフェロモンってなんだ? 失敗製品が大ヒットしたフラフープ。天才画家ゴッホを悩ませた病気。シャンパンをめぐるお話し、、さまざまエピソードが軽妙に語られるのです。良質なエッセイ集を読んでいると、それがいつのまにか私たちを作り、私たちをとりまくモノ=化学物質のドラマにひきこまれてしまいます。

だれでも気楽に読める、楽しい化学の話。いやいや、化学なんて考えなくてもいいです。さまざまなモノの物語は読めば読むほどおもしろい。現に化学が苦手なぼくも楽しんでいます。出版社も「婦人の友」社です。化学も科学もダメというあなたにこそ絶対オススメ。

なお、この本は子どもむけじゃありません。大人がニヤリと楽しみましょう。そして子どもにはエッセンスを「チラ」とみせて、人生の先輩としての尊厳を保ちましょう。くれぐれも子どもには内緒ですよ。


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