同じ誕生日の人(解答編)
 ある集団の中で同じ誕生日の人はかなりの確率で存在します。
 
 まず、2人の場合を考えましょう。
 2人が同じ誕生日になる確率は365日からある特定の1日を選ぶわけですから、 1/365=0.00274です。 一方、違う誕生日になる確率は、残りの364日から自由に選べるので、364/365=0.99726
 圧倒的に違う誕生日になる確率が高いです。

 しかし、3人になると、3人とも違う誕生日になる確率は、364/365×363/365=0.9918と少し減り、 逆に同じ誕生日の組が存在する確率は1−0.9918=0.0082と少し増えます。

 さらに、N人の集団で、全員が違う誕生日になる確率P

P=364/365×363/365×・・・×(365−N+1)/365

と表せ、人数が増えるほど(Nが大きくなるほど)、Pが小さくなることが分かります。

 逆に同じ誕生日の組が1組でも存在する確率は1−Pですので、どんどん大きくなります。

 計算してみると、N=23でP0.5を切り、N=57では0.001を切ります。
 つまり23人以上の集団では、少なくとも1組同じ誕生日の人が存在する確率の方が 高く、60人くらいの集団ではほぼ100%となるのです。


 ただし、自分と同じ誕生日の人がいるか、ということになると、かなり確率が下がります。 自分の誕生日、という特定の1日を選ばなければいけない(自分が、同じ誕生日の組のどれかに入らなければならない)からです。
 こちらも計算してみると、100人の集団の中に自分と同じ誕生日の人がいる確率は0.2に 過ぎないことが分かります。
 言い方を変えると、100人いた時、同じ誕生日の人(組)は20人(組)程度ということになるでしょう。
 あなたの周りに、あなたと同じ誕生日の人はいますか?