日下周一シンポジウム

日下周一シンポジウム開催のお知らせ

 このたび、大阪市立科学館では世界物理年協賛事業として、 標題のシンポジウムを開催することになりました。つきましては、聴講者を募集致しますので、 参加ご希望の方は電話、メール等によりお申し込みください。 定員になり次第締め切らせていただきますので、ご注意ください。
 なお、本シンポジムにはカナダ在住の日下周一研究家や親族の方々も参加されることになっています。

●日  時 : 平成17年10月29日(土) 13:00 〜 18:25
●場  所 : 大阪市立科学館 研修室
●募集人数 : 50名
●申 込 先 : 大阪市立科学館 学芸課  Tel:06-6444-5184
           E-mail: ohkura@sci-museum.kita.osaka.jp、kato@sci-museum.kita.osaka.jp

●プログラム案
13:00-13:15 主催者挨拶(高橋憲明、大阪市立科学館)
13:15-14:00 物理学100年を振り返る(中野貴志、阪大核物理研究センター)
14:00-14:30 中間子論とは何か(菅野礼司、大阪市立大学名誉教授)
14:40-15:10 日下の中間子研究(斎藤吉彦、大阪市立科学館)
15:10-16:00 展示品に見る原子・原子核の世界(大倉宏、大阪市立科学館)(休憩含む)
16:00-16:15 日下周一と大阪市立科学館(加藤賢一、大阪市立科学館)
16:15-16:50 日下周一とその生涯(Clarence Hansen、カナダ)
17:00-17:30 カナダの日本人社会と日下(Victor Kusaka、カナダ)
17:45-18:15 「私と日下」(Kusaka family、太田明生、櫛田守正、土居さん他)
18:15-18:25 まとめ(高橋憲明、大阪市立科学館)
18:30-20:00 懇親の会【友の会主催】

●主  催 : 大阪市立科学館、大阪大学核物理研究センター、大阪市立科学館友の会

●開催趣旨 :
 物理学者・日下周一(くさかしゅういち1915-1947) の業績と人となりを今日的観点から評価する試みを行います。
 日下は大阪で生まれ、5歳で両親と共にカナダに渡り、現地で教育を受けた後、 アメリカで研究活動に入り、オッペンハイマーの下で中間子の研究を行いました。 湯川秀樹よりやや若い世代に属し、将来を嘱望されていましたが、プリンストン大学助教授に採用直後、32歳の若さで事故死してしまいました。
 この大阪ゆかりの物理学者は、また、現地カナダ日系人の間では第二次世界大戦中の困難な条件の中で希望の星として輝いていただけに、あまりに早いその死が悼まれています。
 素粒子物理学誕生の頃の物理学界のようすを中心に、日下の生きた時代を振り返り、ここ100年の物理学の発展と日下の短い人生の関わりを明らかにします。世界物理年に大阪市立科学館がお贈りする科学史シンポジウムです。







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