『国立博物館物語1〜3』

岡崎二郎
小学館 486/505円+税
本書はマンガです。近未来?に、上野公園にオープンした「新東京博物館」に、研究員兼雑用として新任した森高弥生は、博物館が開発した生命進化シミュレータスーパーEとマッチングがよく、このシミュレータに「乗って」恐竜時代など、様々な生命環境のシミュレーションに参加することになる。ってのがお話です。

スーパーEでの恐竜世界に飛び込むなどの話のほかに、博物館の研究官との採集旅行などのエピソードが、コミカルなタッチで短い話にまとめられています。また、採集旅行で出会った人とのエピソードなども多く、科学ミニ知識も現れます。電波天文学者の中には携帯電話を使わない人もいるのですが、それも登場します。

気楽に科学の世界をのぞき見るには、なかなかいい本だと思います。なお、最終話はなかなか重い内容でして、ちょっと描き切れていない部分もありますが「人類の行方」の一つの解答にはなっていると思います。


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