『道楽科学者列伝科学者』

小山慶太
中公新書1356 660円+税
 本書では18〜20世紀初頭までに活躍した、6人の科学者の人生を紹介しています。
 この6人は裕福な家の出身者です。そして、趣味としての科学を発展させ大きな成果をあげた人たちです。科学はお金があればできるというものではありませんから、まさに「天が二物を与えた」例だといえます。その中には「火星の運河」「超海王星探し」でも有名な、パーシバル・ローエルが含まれています。
 ただ、すごいお金持ちだから、私たちに関係がないかというとそれは違い、道楽で科学を楽しんだその姿には、アマチュア精神の源流が見られます。著者は学問は「楽」問であると言っていますが、アマチュアだからこそ楽しめる科学との付き合い方を学ぶことができると思います。


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