「女子中学生の小さな大発見」

清 邦彦 編著
新潮文庫/本体400円(2002年)
 この本は、ある女子中学生の理科の自由研究レポートを集めたものです。でも普通のレポートとは全く違い、すべて100文字程度なのです。
「Sさんは夕方東に出てきた満月はすごく赤いのに、9時頃には普通の黄色に戻っていることに気がつきました。」
 まるまる一冊がこんなレポートでいっぱい。
 結論がでなくても、まちがっていても、編著者である先生はコメントせず、生徒たちが興味のままに行なった研究レポートをそのまま紹介しています。科学に興味を持っている人ほど「理科ってなんだろう?」と真剣に考えてしまう、とても不思議な本です。オススメ。


科学の本だなへ
科学ニュース・トピックへ
ホームページへ