『大東亞科學綺譚』

荒俣宏
ちくま文庫あ11−7 854円+税
この本には、日本が「大日本帝国」と称していた明治から昭和にかけて活躍した人が登場します。名前をあげると、西村真琴、原田三夫、星一、高木春山、中井猛之進、徳川義親、蜂須賀正、中沢殻一、畑井新喜司、昭和天皇、溥儀 です。

超有名人もいれば、そうでない人もいますが、みな共通点があります。本業と関係あるなしは別として、かなりの精力を科学研究に注ぎ込んだという点です。そのために「マラリア熱が危険な南洋にでかけたり」「アメフラシを食べてしまったり」「火星の土地を売ったり」「現在ある博物館よりも大きな博物館を戦争中に作ったり」しました。

まるでおとぎ話の中にでてくるような、しかし、実在した人々の話。興味を持ったら、ぜひ読んでみてください。


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