『新こよみ便利帳』

暦計算研究会編
恒星社厚生閣 2718円+税
科学館にくる質問で一番多いのは、ブラックホールでも惑星についてでもなく「来年の春分の日はいつですか」という質問です。ほとんどがカレンダー屋さん、手帳屋さん、銀行屋さんなどで、来年度の日程を決めるさいに必要だというわけですね。あまりの質問の多さにこよみハンドブックを出版しているほどです。
ちなみに、春分の日と秋分の日は、国民の休日に関する法律で定められており、前年の2月1日付けの官報で発表されることになっています。つまり2000年3月の春分の日は、1999年2月までは正式に決まらないのです。しかし、それでは困るという方も多いでしょう。そういう時は本書が役に立ちます。
本書には、各種の暦(イースターや閏年など)の決まり方とその計算法・プログラムが掲載されているほか、陰暦の計算、太陽や月の出没、南中高度、惑星の位置計算など多岐にわたる天文現象・暦の計算方法と表が載せられています。
著作者の暦計算研究会のメンバーも海上保安庁や国立天文台など本職の暦計算者のOBなどが入っており、極めて信頼性が高いデータになっています。この本を元に、あなたもオリジナルのカレンダーを作ってみてはいかがですか?


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