・小惑星の色と存在分布について
−Cタイプ小惑星:小惑星帯(2.2-3.3AU)の外側に多く存在
−Sタイプ小惑星:小惑星帯(2.2-3.3AU)の内側に多く存在
−Xタイプ小惑星:小惑星帯(2.2-3.3AU)に平均的に存在
−Dタイプ小惑星:木星トロヤ群(5.2AU)では支配的に存在
−Vタイプ小惑星:量は僅かで、ベスタ(2.3AU)付近に集中して存在
・小惑星の色と隕石との対応
−Cタイプ小惑星:炭素質コンドライト(始源的な未分化隕石)
−Sタイプ小惑星:普通コンドライト(落下数が多い未分化隕石)
:石鉄隕石(金属と岩石が混在している分化隕石)
−Xタイプ小惑星:鉄隕石(金属質の分化隕石)
:Eコンドライト(金属成分が多い普通コンドライト)
:変成したタギシュレイク隕石
−Dタイプ小惑星:タギシュレイク隕石(最も始源的な隕石)
−Vタイプ小惑星:HED隕石(玄武岩質の分化隕石)
・小惑星可視分光用の概要
+なぜ、なゆた望遠鏡でなのか?
−シーイングの良さ
−観測を満たす精度の高いトラッキング(0.5秒角@10分間)
−現在ある可視分光器の一部パーツを取り替えるだけで実現可能
(フィルターホイールへの追加)
+小惑星分光用付加パーツの概要
−低分散グレーティング(150g/mm, Blaze800nm)
−幅広スリット(8秒角)
+対象となる小惑星の等級
−V等級で16等より明るい天体を対象にしている
+現状
−今週、評価の為のテスト観測を行った
−結果は現在解析中である