カシオペヤ座 Cas |
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カシオペヤ座.
はくちょう座から北に伸びる天の川の中にあり,星雲,星団や珍しい星たちがたくさんです. W型のちょうど真中の星γはスペクトルに輝線を示すことで有名で,不規則に変光しています. γ星の近くにカシオペヤAと呼ばれる電波源があり,1944年頃からその存在が知られていましたが,1951年に正確な位置がわかり,1572年に出現したティコの新星と同定されました.現在,その付近には残骸がベール状の淡い星雲として観測されています.ティコの新星は超新星でした. RZ星はι星の近くにある食変光星で,通常は6.4等ですが2時間ほどで7.8等に減光します.その後,すぐ増光に転じ,2時間で戻ります.周期は1日と4時間41分で,観測しやすい変光星です. AO星は2つのO型の巨星から成る連星で,ほとんど接触状態で3.52日で公転しています. |
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カシオペヤ座の神話 カシオペヤ座のカシオペアはエイティオピアのケフェウス王の后で,美貌を誇り,虚栄心が強く,海の精[女神]のネレイデスより美しいと言ってはばかりませんでした.ネレイデスは海の老人として知られていた温厚な神ネレウスの50人の娘たちでした.カシオペアの言いぐさを耳にしたネレウスは復讐に及びました.ネレイデスの一神アムフィトリテは,今,海神ポセイドンの妻となっていましたので,ネレイデスたちはポセイドンにカシオペアの鼻っ柱を折ってくれるように頼みこみました.ポセイドンは海獣ケトゥスを送り,エイティオピアの破壊に及びました.ケフェウス王はネレウスやポセイドンの怒りを静めるため,娘アンドロメダ姫を海獣の生贄としてささげることにしました.しかし,英雄ペルセウスが活躍して,姫に厄災が及ぶ前にケトゥスを倒し,姫は救い出されました. |