本ページは、家元肇氏(大阪教育大学)の作成されたプログラムを加藤が少し加工しました。加工・転載を許可された家元氏のご協力に感謝致します。


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星のみ 星座線 星座絵 バイエル符号・星名 星雲・星団

星のみ

 
しし座
学名 (略符) Leo (Leo)
属格 Leonis
概略位置
(赤経,赤緯)
( 10h 30m , 15°)
20時に子午線を
通過する時期
4月25日
星の数 (6等以上) 100
面積 (平方度) 947


星座解説


DUMMY

 黄道第5星座.占星術では獅子(しし)宮.
 設定者はプトレマイオス.

 春の大星座. 獅子といっても勇ましい百獣の王ではなく,恐ろしい人喰いライオンです. 神話は下記を参照してください.

 ししの頭にあたる部分がクエスチョンマーク(?)を裏返しにした形に似ています.また,草刈に使う鎌に似ていることから「獅子の大鎌」とも言われています.

 この星座には銀河がたくさんあるのが特徴です.

■春の大三角形■
 獅子の尻尾にあたるデネボラ(2等星)とスピカ(おとめ座),アークツルス(うしかい座), この3つを結んでできる三角形を「春の大三角形」と言います.





しし座の神話

 しし座はヘルクレスに退治されたネメアのライオンです.これはヘルクレスの12業の最初の仕事でした.
 そのライオンはコリントスの南西にあるネメアの町の近くの洞穴に住んでいました.もちろん,普通のライオンではありません.オリンピアの神々とタイタン族との間の恐ろしい10年戦争の時に大地によって生み下ろされた恐ろしい怪物ティフォンの子であったという話もあります.また,ゲリオンの城を守っていた2つ頭の犬オルテュルスの子孫という話もあります.
 そのライオンは鎧のような皮の恐るべき動物でした.剣でも槍でも突き刺すことができません.ネメアで最も強い戦士でさえそのライオンから身を守ることはできませんでした.その一帯は恐怖に包まれました.これこそヘルクレスが退治すべき動物でした.
 ヘルクレスはひと月にわたってライオンと戦いました.ついにそれを捕らえ,首を絞めて退治することができました.そして,ライオンの鋭くとがった爪を使って,鎧のような毛皮を剥ぎ取り,それを外套として身にまとい,ライオンの頭を兜にしました.恐ろしいライオンの大きな口はヘルクレスがいかに手ごわいかを示していました.ライオンの毛皮を彼の鎧とし,それで,彼は槍でも剣でも矢でもやられることはありませんでした.
 





























 

天体解説

 

主な恒星
符号 名前 意味 等級 距離
α レグルス 1.3 77

スペクトル型:B7V.獅子の心臓に輝く1等星. 黄道上にあり,8月22日頃に太陽がここに輝きます.また,時々月に隠されることがあります.別項1等星の紹介もご覧ください.

β デネボラ 獅子の尾 2.1 36

スペクトル型:A3X.獅子の尾の先にある2等星.

γ アルギエバ 1.9 440

獅子の額に輝く2等星.スペクトル型:K1-IIIb+G7III.
北天の中では最も美しい連星の1つとされ,2.2等(橙色)と3.5等(黄色)が小望遠鏡でも見えます.

δ ゾズマ 腰布   2.6 58
スペクトル型:A4V.たて座δ型変光星か.
R --- --- 5〜10    
ミラ型変光星.最も明るい長周期変光星の一つ.周期は約300日

星雲・星団・その他
M65 (NGC3623)

光度9.5等.赤経11h18.9m,赤緯+13°06′.
θ星とι星のほぼ中間,獅子の後足のところに集まる銀河群の中の1つ.

M66 (NGC3627)

銀河.8.8等.2700万光年.赤経11h20.2m,赤緯+12°59′.
θ星とι星のほぼ中間,獅子の後足のところに集まる銀河群の中の1つ.

M95 (NGC3351)

銀河.10.4等.赤経10h43.9m,赤緯+11°42′.
α星とθ星のほぼ中間,獅子の腹のところに集まる銀河群の中の1つ.

M96 (NGC3668)

銀河.10.4等.赤経10h43.9m,赤緯+11°42′.
α星とθ星のほぼ中間,獅子の腹のところに集まる銀河群の中の1つ.

M95 (NGC3351)

銀河.9.1等.赤経10h46.7m,赤緯+11°49′.
α星とθ星のほぼ中間,獅子の腹のところに集まる銀河群の中の1つ.

M105 (NGC3379)

銀河.9.2等.赤経10h47.8m,赤緯+12°35′.
α星とθ星のほぼ中間,獅子の腹のところに集まる銀河群の中の1つ.

流星群:しし (しし座流星群,レオニズ)
出現期間は11/14-19.極大は11/18.輻射点はγ星付近.
母彗星はTempel-Tuttle(テンペルータットル)彗星.33年に1回,大出現が見られることで知られています. 1799,1833,1866,1966年に素晴らしい出現が見られ, 特に1833の大流星雨には,毎時1万個以上が見られたということですが,1899,1932年にはそう出現せず,期待された1999年も,大出現といえるものではなかったようです.