長谷川能三のHP雑記帳  


花粉による光環


2005.3.19 16:16
 今日(2005年3月19日)はかなり花粉が飛んでいるのか、太陽のまわりに「光環」(「光冠」とも書く)という色の輪が見えました。
 光環は空中の小さな水滴や氷の粒で現われる現象で、太陽や月のまわりにこのような色の輪が見えることがあります。 太陽のまわりに光環が現われてもまぶしくてなかなか気付きませんが、満月前後の月に薄雲がかかったときに、このような色の輪が現われているのを見たことがある人は多いかもしれません。 水滴や氷の粒が小さいと輪は大きくなり、粒が大きいと輪は小さくなります。また、赤い色の方が大きな輪、青い色の方が小さな輪をつくるため、虹のような色にわかれて見えます。 しかし、空中の水滴や氷の粒にはいろいろな大きさのものがあるため、通常の光環はあまり色がはっきりしていません。
 ところが、花粉による光環は、花粉の大きさが決まっているため、非常に鮮やかで、しかも太陽のまわりを何重にも取り巻いているのが見られることもあります。 この写真でも、太陽(明るすぎるのでビルで隠しています)のすぐそばの明るくて縁が赤っぽいのが一重目の光環、そもまわりに青〜黄〜赤の輪が二重目の光環で、更にその外にうっすら三重目の光環が見えています。