長谷川能三のHP雑記帳  


手で冷やす?


写真1.室温では黒地に文字のみのマグカップ
 
写真2.熱いお茶を入れると地色が白くなり絵も浮かび上がる
 
写真3.お湯を捨てて手で握ると…
 
写真4.手が触れていたところが黒くなる…つまり温度が低くなる
 仕事の合間にお茶を飲んだりするのに、熱いお茶を入れると色が変わるマグカップを使っています。 ふだんは黒地に文字だけ(写真1)なのですが、お茶を入れて温度が高くなると、黒かった地色が白くなり、M.C.エッシャーの「滝」の絵が浮かび上がります(写真2)。
 このマグカップを使っていて、ちょっと意外なことに気がつきました。

 まずマグカップに少しぬるめのお湯を入れ、地色が白くなったらお湯を捨てます(写真2)。 この状態でマグカップを手で握ると(写真3)、手が触れていた部分の色が黒に戻っています(写真4)。 つまり、手が触れていた部分だけ、温度が下がったのです。

 マグカップより手の方が温度が低かったのですから、手で触れていた部分の温度が下がったのは当然なのですが、なぜ意外だと思ったのか考えてみると、
  • 冷たいものを手で暖める
  • 冷たいものをさわったら、手が冷たくなった
  • 熱いものをさわって、手を暖める
という経験はあっても、
  • 熱いものを手でさわって速く冷やす
ということを意識的にすることは無いからでしょう。

 今回の場合、空気よりも手の方が温度が高いのですが、手の方が熱容量が大きいために、速く温度が下がっています。