2007812

場所 研修室

参加者 8

3 α崩壊、自発核分裂。テキスト 2933ページ。

α崩壊する原子核の寿命は、核種により数十ナノ秒から数十億年までと大変差が大きいのはなぜだろうか?寿命は、α粒子の持つエネルギーとクーロンバリヤの高さなどから決ること(ガモフの理論)を学びました。実際、霧箱などの飛程の長さはα粒子のエネルギーと関係しているのですが、飛程の長い(α線のエネルギーの高い)核種ほど寿命が短いことは、ガイガー・ヌッタルの法則として知られています。

また自発核分裂では、原子核が変形を起こし、そこから崩壊するのですが、そのときクーロンエネルギーと表面エネルギーが競合関係にあることを学びました。さらに、中性子を吸収したウラン235が崩壊するのに、238が崩壊しない理由なども学びました。