帯電列

 ものとものを擦り合わせると静電気がおきます。片方がプラスに、もう片方がマイナスに帯電します。その静電気の正負の順に並べたものを摩擦帯電列といいます。列の離れた場所に位置するものどうしを擦ると強い静電気がおきます。例えばティッシュ(紙)でテフロンを擦れば、ティッシュはプラスに、テフロンはマイナスになります。羊毛で塩ビパイプを擦れば、羊毛はプラス、塩ビパイプはマイナスになります。近いもの(例えば木綿と麻)を擦ってもあまり静電気がおきません。

 帯電列の並びの順番は絶対的なものではなく、条件によって変わるようです。ここにあるものは、いくつかは試してみましたが、いろんな文献にあるものを寄せ集めたものです。
 なお、アクリル繊維(ポリアクリロニトリル)と板状(あるいは棒状)のアクリル(ポリメタクリル酸メチル)は別物と考えてください。アクリル繊維はマイナスの静電気を帯びやすいですが、アクリル板はプラスの静電気を帯びやすく、ガラスのあたりに位置します。