ジュニア科学クラブの思い出に… 「ジュニア科学クラブ2004」最後の実験は、葉脈しおり作りです。
葉脈とは 今回皆さんが持ってきた葉っぱをよく見ると、たくさんの筋が通っていますね。これを『葉脈』といいます。葉脈とは、葉っぱの中を通っている筋のことです。
この筋はただのもようではなく、根から吸い上げた水や養分が通る管(道管)と、葉っぱで作られた栄養分が通る管(師管)などが集まって束になったものです。
【今回使う薬】 水酸化ナトリウム(NaOH) 水に溶かすと、発熱し、水の温度が高くなるので注意すること。今回の実験では、水酸化ナトリウムの濃度高く、しかも温度を高くして実験するので、しんちょうに取り扱うこと。 水酸化ナトリウムが手や顔など皮ふについた場合は、直ちに流水で15分以上洗い流すこと。
【実 験】
(1)水酸化ナトリウム水溶液の調整 300mlのビーカーに水酸化ナトリウム20gを量りとり、280mlの水で溶かす。
このとき水が熱くなるので注意する。また、溶かしているとき水酸化ナトリウムの蒸気も出てくるので直接吸わないように注意する。
(2)水酸化ナトリウム水溶液のビーカーに小さなガラス管を入れて電熱器で加熱する。火力は3で行う。約15分間煮る。
(3)煮ていた葉脈をピンセットで取り出し、パットの水でよく洗う。紙皿にほんの少し水を入れ、その中に葉脈を置く。
(4)歯ブラシで葉を軽くたたきながら、葉脈以外の部分を取りのぞく。こすると葉脈が切れるので注意すること。紙皿は、破けやすいので注意してたたくこと。
(5)葉脈を取り出し、軽く水洗いする。紙タオル(キムワイプ)で水分を取り、ラミネートフィルムでパウチして完成。
歯ブラシで軽く叩く
(2005.3.26記)
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