** 本稿は、自由に複製・改変してお使いください ** ■1月の【星連】は、太陽から月まで、惑星をたどりながら大空に  巨大なカーブを描きます。古代人はこの見事なカーブを神聖なものと  考えました。そして12の星座を配置して、天空のカレンダーとした  のです。これが黄道です。  そして、黄道と地球を結んだ巨大な面が、太陽系の主要天体が  いきかう面になります。差し渡し12億kmの巨大な空間と面を感じてください。  また、31日の深夜には半影月食があります。こちらはオプションということで  ご紹介しておきます。 ◇観察時刻 1月30・31日の日没※から1時間以内の5分間       ただし、月食は31日の深夜です(後ろのガイドを見てください) ◇観察場所 南西の低空がひらけている場所 ◇準備   特になし ◇防寒   寒い時期ですので、風邪を引かないように十分注意しましょう。 ※各地の日没時刻(精度は2分くらい) 根室 16:27 紋別 16:32 旭川 16:36 札幌 16:45 青森 16:53 盛岡 16:53 秋田 16:57 仙台 16:57 山形 16:59 福島 17:00 水戸 17:03 宇都宮 17:05 新潟 17:05 千葉 17:06 浦和 17:07 前橋 17:08 横浜 17:08 長野 17:11 小笠原 17:12 甲府 17:12 静岡 17:14 富山 17:15 金沢 17:18 岐阜 17:19 名古屋 17:19 福井 17:20 津 17:22 大津 17:24 京都 17:24 奈良 17:24 大阪 17:26 神戸 17:27 和歌山 17:28 鳥取 17:29 徳島 17:31 岡山 17:32 高松 17:32 松江 17:34 高知 17:36 松山 17:38 広島 17:39 山口 17:43 大分 17:44 宮崎 17:47 熊本 17:48 福岡 17:48 佐賀 17:49 鹿児島 17:51 長崎 17:52 福江 17:53 名瀬 17:58 那覇 18:11 伊良部 18:22 石垣 18:27 ■観察 ◇今回は、太陽から月までを惑星でカーブを結ぶことが目的です。 1:太陽:南南西の空に沈んでいきます 2:金星:南西の低空に、とてつもなく明るく輝いています。 3:木星:金星からゲンコツ2つほど上側に明るく見えます。 4:土星:木星からさらにゲンコツ3つほど右上です。ちょっと目立つ程度 5:月:はわかりますよね。東の空になります。 見つけたら、太陽〜月まで大きなカーブを描いてみましょう。 このカーブを黄道といいます。本当は太陽の通り道のことですが、 惑星も月もだいたい、太陽と同じ道を通っていきます。 それに、私たちの地球も含めると太陽系の主な天体が動いていく面になります。 黄道にそって誕生日の星座があります。オリオン座は黄道の延長線にありますか? 誕生日の星座の星になりそうなのは、どの星でしょうか? オリオン座との位置関係で教えてください。 -60度 ★土星 -50度 -40度 ★木星 -30度 ←月はずっと東 --_ -20度 | _> | _> <--- ゲンコツの大きさ |__> のつもり、、、 -10度 ☆ 金星 ---------------南----------------南西----------------西 オリオン座はこんな形でした。たぶん、もうちょっと傾いて見えると 思いますけれども、これらの星を基準に ・AとBをむすんで、Bの方に3倍のばした星、、、といった具合に  教えてください。 ●A ★B ・ ★E C★★ ・D ・ ・ ・ ・ ● G ★F ◆観察記録用紙 0:惑星を観察するのは? はじめて 2度め 何回も、、 1:日時 月 日 時 分 2:場所 地名: (経度 緯度 )<地図で調べよう 3:誰と観察しましたか? ひとりで? 家族と? 4:見つけられた惑星 自分で、、、、、、 教えてもらって、、 5:大きなカーブを、太陽〜金星〜木星〜土星〜月と描いてみましたか? 6:誕生日の星座の星になりそうなのは? オリオン座との位置関係で教えてください。 7:感想をひとこと ■観察その2〜半影月食 31日は、月が地球の影に隠される、月食がおこります。その様子を観察します。 ◇観察時刻 1月31日23時30分〜2月1日2時30分の間の1分間       月食が一番ハッキリわかるのは、1時20分ごろです。 ◇観察場所 南の空がひらけている場所 ◇準備   双眼鏡か望遠鏡があるとおもしろい。望遠鏡は倍率50倍以内 ◇防寒   寒い時期ですので、風邪を引かないように十分注意しましょう。 0:月食を観察するのは? はじめて 2度め 何回も、、 1:日時 月 日 時 分 2:場所 地名: (経度 緯度 )<地図で調べよう 3:観察道具はなにか使いましたか? 4:あ、月が欠けている と観察したときにわかりましたか? 5:それは、月のどちらがわですか? 6:色など変わったところは? ■惑星、という言葉。 惑星ということばは、planet(惑う星)をそのまま訳したものです。 かつて、京都大学の山本一清博士は、遊星という訳をあて、昭和の半ば まで使われましたが、現在は惑星に統一されています。 惑星に対することばは、恒星ですが、これは位置が変わらない星という 意味があります。英語では、fixed star あるいは star です。 太陽は恒星ですが、年間を通して動いていくように見えます。 また、実際には空の星ぼしも何10万年もたつとだいぶ移動がわかりますが、 惑星に比べればその動きは小さなもので、ほとんど無視できます。 ところで、planet が派生した言葉に planetarium があります。 つまり、プラネタリウムであり、これは惑星の動きも正確に現すことが できる機械という意味があります。いまから70年前にプラネタリウムは ドイツで発明されました。日本にプラネタリウムを紹介したのは、 遊星という名前を提唱した山本一清氏だったといわれています。 ■半影月食  月食は、地球の影の中に月が入って起こる現象です。地球の日陰なのですから、  そのとき月では太陽の光が当たらなくなるわけです。  ところで、今回の半影月食では、月に太陽の光は当たっています。でも、  太陽の光全部はあたりません。月から見ると、地球のフチにちょっと太陽が  顔を出すという状態になるのです。  このようにして、光源の一部が隠れてできるやや暗い部分を半影といいます。  半影は、たとえば、蛍光灯や電球などでもできます。手の影を見てみてください。  フチがぼやけているでしょう。そこが半影なのです。 ■クイズ:大阪で月食が見えているとき、沖縄では?  大阪で月食が見えているとき、沖縄では月食は見えるでしょうか?  また、その見え方は、大阪とはどのように違うでしょうか?  考えてみてください。