ニュートリノに質量

最近、東大・宇宙線研究所グループがニュートリノの質量を確認したと報道がありました。これは6月5日岐阜県高山市のニュートリノ国際会議での発表についての報道です。

ニュートリノは質量のない素粒子で3種類あると考えられていました。もし、このニュートリノに質量があるなら、この3種類のニュートリノがそれぞれ別のニュートリノに変身を繰り返す現象(ニュートリノ振動)が予想されていました。今回の発表はこのニュートリノ振動を確認したとのことです。この実験で使用された光電子増倍管は科学館展示場4階にあります。

カミオカンデの内部

注水前の スーパーカミオカンデ

 巨大な光電子増倍管を敷き詰めた水タンク(写真は工事中のもの)。現在は水で満たされタンク内で発する光を捕らえている。これらの光の中から、ニュートリノがごくまれに電子と衝突しその電子が発する光を探しだし、ニュートリノの飛来を同定するのである。
 科学館4階に展示されている光電子増倍管はこれと同型のもので、世界で初めて(1987年)超新星爆発によるニュートリノを捕らえたものである。


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