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太陽に似た星に3つの惑星発見

ここ数年、太陽系外惑星(太陽以外の恒星をまわる惑星)が続々と発見されている。最初に発見されたのはパルサーという特殊な星をまわるものだったが、その後すぐ1995年に太陽によく似た恒星ペガスス座51番星で木星の2倍ほどの重さの星が発見された。それをかわきりに、現在20個ほどの「太陽系外惑星」が発見されている。

そのような星の中にアンドロメダ座ウプシロン星があった。これは質量が太陽の1.3倍ほどの平凡な星である。距離が44光年と近くなければ観測は困難だっただろう。サンフランシスコ州立大学のマーシーやアングロオーストラリア天文台のバトラーなどからなるチームは1997年にこの星に木星の7割ほどの重さの惑星を発見している。これは惑星が恒星の周りをまわることで、星系全体からの光がわずかに赤くずれたり青くずれたりするドップラー効果を測定することによって求められた。バトラーらはさらに観測を続け6年半のデータを解析して、もう2つの惑星がまわっていることをつきとめこのほど発表をした。

発表によると、3つの惑星は、最初に発見されたものをA、あとの2つをB、Cとすると以下のようなものである。なお質量はとりうる最小の値である。このように太陽系外で複数の惑星が周回しているのが確認されたのは初めてである。
惑星公転周期(日)軌道半径(地球=1)最小質量(木星=1)離心率
4.60.070.70.04
2420.820.22
〜12702.6〜4.1〜0.36

参考文献:J.J.Lossauer,Nature 22 Apr.1999,pp659






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