しし座流星群アフリカで大出現。19日未明に日本でも活発。 |
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日本時刻の18日朝には、非常にわずかな出現しか見られなかった、しし座流星群だが、極大が予想されていた18日昼にかけ、電波観測や日本のあとで夜がやってくる国々で数が増え始めた。そして、極大予想時刻の午前11時ごろには、そのころ明け方となるアフリカやヨーロッパなどで、最大1時間数1000個の流星嵐が見られた。なお、この時間、日本でも白昼の空に流星を見た人もいると、日本流星研究会などで報告がされている。また、この様子は電波による観測でも観測されており、京都大学の高層気象観測用のMUレーダーや大阪市立科学館でも確認をしている。 この流星嵐は、わずか30分ほどで収束にむかい、ふたたびほとんど流星がみられなくなったが(数の集計がNASAのレオニズライブとアエロスペースコーポレーションにある)、また増え始め、アメリカで1時間に数100個程度のピークをみせた後、日本でも19日に入って2時から3時ごろにかけ1時間に100個といった、今年でも1番の流星が見られた。これは、昨年を数倍から10倍も上回る出現である。これらは、英国アルマー天文台のアッシャー氏の計算と一致するが、もしアッシャー氏の計算方法が有効であり、それがあたったのだとすれば、2001年にもしし座流星群は日本でそれなりの出現をみせてくれるはずである。なお、様々な予測については、国立天文台の阿部氏のページに詳しい。 大阪市立科学館では、この19日未明、館の屋上で明るい流星を超高感度ビデオカメラで撮影し、超広角レンズで1時間に14個、また標準レンズ程度の画角でも3時間に15個の流星をとらえることに成功。プラネタリウム投影で紹介しています。 流星数などに一部事実誤認があったため、訂正しました(11月21日) |