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■プラバン キーホルダーをつくろう■

実験かんたん度 ★★★★★(とてもかんたん)

どうして?を考える度 ★★★(わりとわかりやすい)



   ちゅうい )) じっけんは、かならずおとなの人といっしょにやりましょう。
はじめに
  プラバンは、「プラスチックの板」を省略して言っているもの。でもこの実験は、どんなプラスチックでもOKというわけではありません。
  プラバンの実験ができるプラスチックをさがして、キーホルダーをつってみましょう。


どんなプラスチックをさがせばいいの?
  プラスチックは、原料などのちがいで約100種類もあるといわれています。 でも、リサイクルの三角マークを使うと、代表的な6種類のプラスチックは、かんたんに見分けることができます。
  ポリスチレンマーク
  実験をするためには、三角マークの数字が「6」で、透明なものをさがしましょう。 「6」のプラスチックは「ポリスチレン」という種類で、コンビニのお弁当のフタなどに使われています。
  ただし、おなじポリスチレンのなかまに「発泡スチロール」というものがあります。ポリスチレンを固めるときにガスをいっしょにまぜるので、ふわふわした軽いプラスチックになります。 「6」のマークがついていても、発泡スチロールはこの実験には使えませんので、注意してください。


用意するもの
  ポリスチレンのうすい板「プラバン」、オーブントースター、はさみ、
  油性ペン、穴あけパンチ、アルミホイル、ピンセット
 

実験のやり方 
  @プラバンを好きな大きさに切って、油性ペンで絵をかく。 はしの方にパンチで穴をあけておく。
  Aオーブントースターにアルミホイルをしき、プラバンをのせて10秒くらい加熱する。 あっという間なので目をはなさないで。
  Bプラバンが小さくなったらオーブントースターを止めて、ピンセットなどでプラバンをすばやく取り出す。 やけどに気をつけて。
  Cプラバンがさめないうちに、本など平たくてかたいもので軽く押さえてまっすぐにする。
  Dプラバンの穴にヒモなどをとおせば、キーホルダーの完成。

  プラバン
  大きさは約3分の1に、厚みは約3倍になります。


くらべてみよう 
  ・まっすぐの板になっていない部分(フタのはしのまがった部分など)をあたためると、どんなかたちになるだろう?
  ・「ポリスチレン」ではないプラスチックなら、どうなるだろう? 
   たとえば、ペットボトル(PET)やストロー(ポリプロピレン)を切って実験してみよう。
  

レポートをつくってみよう
  実験でくらべてみたことや、わかったことを、プラバンもいっしょに貼って、レポートしよう。
  プラスチックの種類や、製品のつくり方を調べてみるのもおすすめです。 


おしらせ
  ・プラバンは、文房具店などでも売っています(200円くらい)。
  ・ポリスチレンのうすい板でも、中には実験ができないものもあります(ちぢまらない)。これは、製品を作るときの作り方に理由があると考えられます。 


この実験のかいせつ



この実験は、子どもの科学じっけんなどで行ったものです。


 (岳川有紀子:科学館学芸員)
(2004.12.04.更新)

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