銀河系の形に似たNGC3949

見事な渦巻銀河NGC3949


 私たちは「天の川銀河(銀河系)」の中にいます。

 私たちは天の川銀河から外に出ることはできないため、その全体の形を見ることはできません (今、プラネタリウムで投影している「星空へのパスポート」では、 銀河系を飛び出して外から天の川銀河を眺めています。 また、展示場4階には「私たちの銀河系」という巨大な模型があります)。

 では、天の川銀河はいったいどのような形をしているのでしょうか?
NGC3949(NASA, ESA, The Hubble Heritage Team(STScI, AURA))

 この写真はハッブル宇宙望遠鏡HSTが撮影した、 おおぐま座領域にあるNGC3949(距離5000万光年)という渦巻き型の銀河です。

 私たちの銀河系も、このNGC3949によく似た形をしていると考えられています。

 若く青い星々が円盤(渦巻き)を作り、そのところどころにピンク色の星形成領域と、 星の材料となる濃い水素ガスが集まった筋状の暗黒星雲が散らばっています。 銀河の真ん中あたりには比較的年をとった黄色っぽい星が集まっています。

 もしNGC3949に人類と同じような知的生命体がいて、こちらを観測していたとしたら、 天の川銀河も同じような渦巻き型の銀河として見えていることでしょう。


★原文は英語ですが、HSTのプレスリリースをご覧ください。


2004.8.6記(石坂

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