ホイヘンス、いよいよ最後の旅路

いま、タイタンにゆきます

 2004年12月25日、土星周回軌道にあるカッシーニ探査機に搭載された「ホイヘンス」が、 最後の目的地タイタンに向けて切り離されました。
 順調にいけば、来年1月14日にタイタンに突入します。 タイタンに突入するホイヘンス(想像図:ESA-D. DUCROS)

 土星の衛星タイタンは惑星の水星よりも大きく、 豊富な大気をもつ謎の星です。
 大気の主成分は窒素で、メタンや有機物も含まれています。 気温は−180℃と低く、液体の水もありませんが、生命が誕生する前の地球の環境と良く似ていると考えられています。

 タイタンを調べることで、なぜ地球に生命が誕生したのか、その謎の解明につながることが期待されています。

 カッシーニ探査機はヨーロッパ宇宙局(ESA)とアメリカ航空宇宙局(NASA)が共同で1997年に打ち上げたもので、 7年の行程を経て、現在"土星の人工衛星"になっています。
 タイタン探査機ホイヘンスはこれから最後の20日間を過ごし、人類に大きなプレゼントを残してくれるのです。


※原文は英語ですがESAのホームページをご覧ください。


2004.12.25記(石坂

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