宇宙初期のベビーブーム

思われていた以上に宇宙初期の星形成は盛んだった!?

 イタリア・フランス連合チームがヨーロッパ南天文台ESOの超大型望遠鏡VLTで100億光年彼方を観測し、 宇宙初期の銀河でどのくらい星が形成されていたのかを調べました。
検出された宇宙初期の銀河 (ESO)
 すると、観測した8000個の銀河のうち、1000個で盛んに星を生み出していることがわかりました。 これは従来の説より2〜6倍も高い数値です。

 宇宙は137億年前に非常に熱いプラズマ(電離ガス)状態から始まりましたが、それからわずか15〜40億年のうちに 星の世界になっていたのです。
 理論的には宇宙初期の10億年ほどは星を生み出せる状況にはない、とされていましたから、 宇宙における星形成史、星形成理論を再検討しなければならないだろう、とチームのル・フェーブル博士は言っています。 この結果は英国の科学誌NATURE9月22日号に掲載されました。

※原文は英語ですがESOのプレスリリースをご覧ください。

2005.9.23記(石坂

【天文・宇宙】の話題
科学あれこれ
ホームページへ