冥王星にさらなる衛星!?

冥王星は子沢山か・・・!?

 太陽系最果ての惑星である冥王星に、 どうやら新しい衛星(地球で言えば「月」)が見つかったようです。

 観測したのはアメリカ航空宇宙局NASAのハッブル宇宙望遠鏡で、今年の5月のことです。 冥王星の新衛星?[NASA, ESA, H. Weaver (JHU/APL), A. Stern (SwRI), and the Hubble Space Telescope Pluto Companion Search Team ]

 冥王星は直径が2390kmと、地球の月(同3476km)よりも小さな惑星ですが、カロンという衛星を従えています。 カロンの直径は冥王星の半分近い1172kmもあり、衛星というよりは兄弟と言った方がよいくらいです。
 近年、冥王星は本当は惑星ではなく、カイパーベルト天体という遠海王星小惑星群のひとつである、とする考え方が主流になっており、 カイパーベルト天体の中には冥王星より大きな天体も発見されてきています。
 はたして冥王星はどのようにして誕生したのか、そもそも惑星と言っていいのかどうか、 天文学者の間でも意見が分かれています。

 撮影された"星"が本当に冥王星の衛星なのかは、今後の詳細な観測を待たないと分かりませんが、 もし、衛星だとすると、冥王星とその衛星カロンの起源をめぐるナゾに新たな光を当てることになります。

※原文は英語ですがNASAのプレスリリースをご覧ください。


2005.11.1記(石坂





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