2006年11月9日朝、水星の太陽面通過

3年半ぶりの水星太陽面通過2006年11月9日

 11月9日(木)朝、水星の太陽面通過("Mercury Transit") という珍しい現象が起きます。 2003年5月7日の水星太陽面通過
 水星の太陽面通過は地球から見て水星が太陽の前を横切る現象で、いわば水星による日食です。

 前回は2003年5月7日でしたから、今回は3年半ぶりということになりますが、 次回はなんと26年後の2032年11月13日まで見られません(水星の公転軌道が地球の公転軌道に対して少し傾いているため、水星の太陽面通過は5月か11月にしか起きません)。
 今回は見逃せないチャンスなのです。

●観察の仕方

 水星は太陽にくらべて大変小さく、見かけの大きさは太陽の約150分の1、小さな点でしかありません。太陽の黒点の方が大きい時もあります(右の写真)。

 したがって観察には望遠鏡が必要となります。ただし、絶対に望遠鏡を直接目でのぞいてはいけません。 太陽の光が強烈なため、目を傷めます。 また、望遠鏡によっては太陽に向けると熱でレンズが損傷する場合があります。 観察に当たっては科学館(06−6444−5184)や公開天文台などに観察方法を質問することをお勧めします。

 望遠鏡を通した光を白い紙などに投射して観測するのがいいでしょう。 水星は太陽面の上の小さな黒い点として映ります。 くれぐれも、直接太陽を見ることのないようにご注意ください!

●水星の太陽面通過が起きる日時 2006年11月9日(木)4:12〜9:10

2006年11月9日水星太陽面通過のおよその経過
 ※11月9日の日の出は6:25ですので、すでに水星が太陽の前にある状態で昇ってきます。


●参考サイト

 水星の太陽面通過については下記のホームページも参照ください。

   厚木市子ども科学館のホームページ(アニメーション付)
   横浜子ども科学館のホームページ


2006.11.3記(石坂

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