★★★ 石 坂 千 春 自 己 紹 介 ★★★


 みずがめ座 〜その2〜 


2.みずがめ座について

 みずがめ座は秋の星座の一つで、明るい星のない目立たない星座です。
 目印となるのは水壷に当たる三ツ矢と足元にある一等星フォマルハウト(みなみのうお座)です。

 みずがめ座を中国では「水瓶」と書きます。  日本の「みずがめ座」という呼び方もここからきたのでしょう (みずがめ座を漢字で「水瓶座」と書く人がいますが、正しくありません。 昭和27年[1952年]7月、日本学術会議天文学研究連絡委員会によって、 星座名は、ひらがな、もしくはカタカナで表記することが定められました
 英語ではAquarius(アクエリアス)とか、 the Waterman、the Water Bearerといいます。 いずれも「水の男」とか「水の運び人」という意味です。

 みずがめ座は右手に水の流れ出す壷を、左手にタオルをもつ男の姿として描かれています(右図)。 壷から流れ出した水を足元の魚(みなみのうお座)が飲み干しています。

 星空のこの辺りにはやぎ座くじら座いるか座うお座みなみのうお座など 水にちなむ星座が多いです。 これは黄道上で太陽がこの辺りに来る時期が、星座の誕生したメソポタミア地方では大切な雨期に当たったからだと考えられています。 農業と星座の成立とに大きな関係があることを示しています。

 古来、みずがめ座は星空の海の支配者とされていました。 最も古くから知られている星座の一つで、西暦100年ころのプトレマイオスの48星座にも含まれています。

 ギリシャ神話ではゼウスに神酒ネクタルをつぐ美少年ガニメデスだと言われています(今でいうイケメン、まさに、水もしたたる、いいオ・ト・コってことですね・・・)。 ガニメデスは木星(ジュピター=ローマ最高神ユピテル:ギリシャ神話ではゼウスに当たる)の衛星ガニメデの名前にもなっています。 ガニメデスは今でもゼウスに仕えている、ということでしょうか・・・

 ガニメデスはトロイの国の王子でしたが、あまりの美しさにゼウスに気に入られ、 神の国オリンポスにつれてこられました。 ガニメデスが注いでいる神酒ネクタルは不老不死の妙薬で、 ガニメデスはいつまでも若く美しい姿のままでいるということです・・・。


次回はみずがめ座の目印「三ツ矢」について・・・

 


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