★★★ 石 坂 千 春 自 己 紹 介 ★★★


 みずがめ座 〜その3〜 


3.「三ツ矢サイダー」と「ネクター」のこと

 前回はみずがめ座を英語でアクエリアスということ、 目印が「三ツ矢」であること、 壷から流れているのが神酒ネクタルであることをお話しました。
 
 アクエリアス、三ツ矢、ネクタル(英語読みではネクター)、といえば、全部飲み物に関係した言葉ですよね。 だからプラネタリウムではみずがめ座の紹介の時、「アクエリアス』が持っている『三ツ矢サイダー』から『ネクター』が流れ出しています」 と言うこともあるのですが、めったにウケないので最近はあまりやりません・・・。
白い三ツ矢サイダー
 ところで、『三ツ矢サイダー』の歴史は古く、発売開始は明治17年にさかのぼります (アサヒ飲料「三ツ矢サイダー」の豆知識)。 当初は『一ツ矢』だったのが、売り上げ不振のため『三ツ矢』に変えたのだという説もあります。 当時猛威をふるったコレラの予防薬として信じられて爆発的に売れたそうです。

 また桃のジュース『ネクター』は不老不死の妙薬『神酒(ネクタル)』にちなんで昭和35年に名付けられました (不二家ネクターの発売は昭和39年)。 私は子どものころ、ネクターを飲んでバスの山越えをして・・・(自粛)・・・となって以来、 ネクターが飲めなくなりました。
 桃の一種ネクタリンも同じ『ネクタル』から名前が来ています。 こちらは私も大好きです。
 ネクタリンの由来は諸説ありますが、アンズと桃のアイノコではなく、桃の変種だと考えられています。 2000年ぐらい前の中国に起源を持ちますが、「ネクタリン」と名づけられたのは17世紀になってからのようです (詳細はこちら→オレゴン州食品研究所)。

 コカコーラ社のアイソトニック飲料『アクエリアス』はもちろん、水をイメージして、みずがめ座アクエリアスに因んでいるそうです。
 
 そんなわけで、プラネタリウムで「アクエリアス』が持っている『三ツ矢サイダー』から『ネクター』が流れ出しています」 と言っているのを聞くことがあっても、温かく聞き流していただけるとうれしいです。


次回はみずがめ座の星について・・・

 


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