★★★ 星座ひとくちメモ 〜春〜 ★★★

かに座  (中級)

プレセペ(科学館屋上にて) 黄道12星座の一つ。ヘルクレスによって踏み潰されたお化け蟹。 暗い星ばかりで目立たないが、甲羅の中央、カニ味噌にあたる部分にM44:プレセペ星団がある。 プレセペは「飼葉桶」の意。甲羅の星をエサを食べるロバに見立てた。 プレセペは双眼鏡での観察に向く。


しし座  (初級)

星がみごとにライオンの姿を描く。 ヘルクレスによって退治されたネメアの森の人食いライオン。 心臓の部分には一等星レグルスが輝く。 レグルスは一等星の中では一番暗い(「小さな王」の意)。 尻尾の2等星デネボラが目立つ。しし座の首に当たるγ星アルギエバは美しい二重星。


おおぐま座(初級)

おしりから尻尾に当たる北斗七星が目立つが、慣れるとおおぐま全体の姿もたどることができる。 ヘラの嫉妬を買った美女カリストの姿だという。 子どもであるこぐま座(北極星のある星座)の周りをぐるぐると巡っている。 尻尾の先から2番目のミザールは視力検査にもなる二重星(アルコルが見えるか・・・)。


こぐま座 (中級)

尻尾の先が北極星ポラリス。小さなひしゃくの形に星が並んでいる。 おおぐま座(カリスト)の息子アルカスの姿とか。


やまねこ座 (上級)

おおぐま座とふたご座の間にある長いが目立たない星座。 「山猫のように目のいい人間でないと見つけることができない」と言われる。


こじし座 (上級)

しし座の上(おおぐま座の下)にある。17世紀ヘベリウスが無理やり作った星座。


かみのけ座   (上級)

しし座の腰の上。小さな星が無数に集まる星団が、そのまま星座になっている。 条件のいい星空でしか見えない。初めてこの星座を見たとき、とても感動したことを覚えている。 王妃ベレニケが神にささげた髪の毛。


うしかい座   (初級)

古くからある由緒正しい星座。 一等星アークトゥルスは「あれっ!?」というくらい明るく輝くオレンジ色の星で、もっとも古くに名前がつけられた星の一つ。 アークトゥルスは「熊追い」の意。日本では「麦星」と言われていた。


かんむり座   (中級)

うしかい座の東隣で、おわんのように円く星が連なっている。 2等星のアルフェッカ(「お皿の星」の意)はゲンマ(「宝石」)とも呼ばれる。 お酒の神様ディオニソスが失恋したアリアドネを慰めるためにプレゼントした美しいティアラをかたどった星座。


りょうけん座  (上級)

うしかい座につれられた2匹の猟犬の姿。 熊(おおぐま座)に向かって吠え立てている。 北斗七星寄りに、有名な「子持ち銀河:M51」がある。


おとめ座   (中級)

北斗七星の柄からアークトゥルスを通り、大きなカーブを描くと(春の大曲線)、おとめ座の一等星スピカにたどり着く。 おとめ座は農業の女神デーメーテールだといわれているが、星空からその姿を想像するのは難しい。 おとめ(young lady)のYの字になっている。 スピカは「先のとがったもの:麦の穂」の意。 白く可憐な感じから、日本では「真珠星」と呼ばれた。


うみへび座  (中級)

しし座〜おとめ座の下に横たわる、とても長い星座。 頭が昇ってから尻尾の先が昇るまで6時間もかかるという。 ヘルクレスに退治されたアミモーネの怪物ヒドラの姿を描いている。 心臓で輝く2等星コル・ヒドレ(アルファルド)が結構目立つ。


からす座   (初級)

おとめ座の足元で麦をついばむからすの姿。 4つの星がゆがんだ台形をつくり、結構目立っている。 南十字星をさがす目印でもある。 ちなみにサッカー日本代表のマークは脚が3本ある八咫烏(やたがらす)だが、 からす座とは何の関係もない。


コップ座   (上級)

うみへび座の上、からす座の右(西)に位置する。 酒の神ディオニソスの酒盃。 英語では"Crater"(クレーター)である。


ろくぶんぎ座  (上級)

星の角度を測るための道具をヘベリウス(17世紀)が星座にした。 しし座の下(南)、うみへび座の上(北)にある。


(2005.3.6記)


星座ひとくちメモ〜冬〜

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