月の出入りの方位角
月がどちらの方向から出て、どちらの方向に沈んでいくかは毎日変わります
(※月の出入りとは、月の中心が地平線と重なった時点のことです)。
基本的に東から昇り、西に沈むのは同じですが、その方位角は「こよみハンドブック」68〜71ページの表にあるように、
真東もしくは真西から±35度くらいの範囲で周期的に変わります。
北寄りから昇れば、それだけ南中高度は大きく(高く)なりますし、逆に南寄りから昇れば南中高度は小さく(低く)なります。
また満月は太陽とほぼ反対方向にありますから、冬の満月は高く、逆に夏の満月は低いことも分かります
。
月の出入り方位が変わる理由
月は約27.3日で地球を一周します。
太陽の南中の高さが一年周期で変わるのに対して、月は一月弱の周期で高さが変わります。
また、月の軌道(白道)は黄道面に対して5°ほど傾いている上、18.6年周期で回転しているので、方位角のピークの値は年々少しずつ変化します。
※「こよみハンドブック2012.4〜2014.4」では、
2012年4月から2014年4月までの、毎日の月の出と月の入の方位角を表にしています。
表1.月の出入りの方位角(1)
表1.月の出入りの方位角(2)
表1.月の出入りの方位角(3)
表1.月の出入りの方位角(4)
2013年8月12日石坂記