★★★ 大阪市立科学館友の会エジプト日食ツアー ★★★ |
2006年3月29日・エジプト皆既日食![]() 皆既日食は一度は見てみたい自然現象の一つです。 2006年3月29日、アフリカ〜トルコ〜ロシアにかけて、非常に条件のいい皆既日食が起こります。 科学館友の会でもツアーを組んで、この皆既日食をエジプトで観測しています。 (文責:石坂)
![]() 今回の日食はアフリカ中部〜ロシアにかけて見られますが、 友の会ツアーの観測地点はアクセスがしやすく、晴天率がよく、ちょうど現地時間の正午過ぎに皆既日食となる エジプト西部、地中海沿岸のリゾート地・マルサマトルーフから西へ車で約3時間のサルーム(Saloum: 北緯31度34分, 東経29度09分)です。 今回の日食の中心線はちょうどエジプト西部、リビアとの国境近くのサルームを通っています。 サルームでは皆既日食は約4分間(3分53秒間)も!続きます(下図)。 ![]() サルームの平均雲量は、NASAの日食情報によると、50%弱。 リビアの40%弱には及びませんが、今回の日食帯の中では晴天率が高く見える確率の高い場所になります (※あくまで予報であり、晴天を確約するものではありません)。 詳しい日食情報は、下記リンク集のNASAの日食情報をご覧ください。 ![]() ●日食の時間経過(サルーム) 9:20UT(現地時間11時20分) ・・・ 欠け始め(第一接触) 10:38:10UT〜10:42:03UT(同12時38分10秒〜12時42分03秒) ・・・ 皆既日食 11:59UT(同13時59分) ・・・ 日食終了(第四接触) (※1秒程度の誤差はあります) ●皆既日食時の太陽の位置: 高度は約62°、方位は真南から西へ約9°方向です。 ●観測機材等 (1)部分日食時(現地時間〜12:38、12:42〜):絶対に肉眼で太陽を見てはいけません! ★用意するもの:日食めがね、ピンホール、手鏡など ・日食めがねは望遠鏡ショップなどで売っています(100円程度) ![]() ・ピンホールは使用済みの回数カードやテレホンカードなどで代用できます。 厚紙に穴を開けて自作することもできます。 ![]() ・小さな鏡に太陽を反射させ、建物の壁などに映すと欠けている太陽の形が分かります。 (2)皆既日食時(現地時間12:38〜12:42):肉眼で観察できます。 コロナの広がりを観察し、太陽辺縁部のプロミネンスや彩層の色合いを思う存分楽しんでください (双眼鏡があれば、より細かい構造を観察できます)。 また、余裕があれば、南西の低空の金星や地平線付近の様子も観察してみてください。 ![]() (3)撮影の仕方:ビデオやカメラで日食を撮影したい方→月刊うちゅう7月号「日食の魅力」をお読みください。 ※必ず予行演習をし、撮影手順やカメラの設定に慣れておいて下さい。 (4)日本にいる方→日本時間の午後7時頃、TVニュースやインターネット・サイト(例えば、LIVE! ECLIPSE 2006)にご注目ください。 生中継される可能性があります。 NASAの日食経過報告(英語)・・・各地の日食の様子や日食経過ビデオ ・インターネット中継サイト LIVE! ECLIPSE 2006・・・リビア、エジプト、トルコ3地点からの生中継(終了しています) ・日食について NASAの日食情報(英語)・・・日食地図(上の図はこのページからダウンロードしました)や詳細なデータが載っています。 ・エジプトについて エジプト観光局のホームページ・・・エジプトの観光案内 国際協力機構JICAのページ・・・エジプトの習慣や生活情報など 外務省の渡航情報・・・渡航前に必ずお読みください ★2009年7月22日には、中国〜太平洋上にかけて、非常に条件のいい皆既日食が起ります。 こちらは継続時間が最大6分39秒もあり、日本でも南西諸島で見ることができます。 少し先のことになりますが、お楽しみにお待ちください。 |