なにわの天文・史跡めぐり
写真:月見が丘の碑
★月見が丘(阿倍野区北畠2)★
安倍晴明神社
から南へ歩いて5分ほど、上町線北畠駅のすぐ北に「月見が丘」と刻まれた石碑があります。1942(昭和17)年に建立された高さ1メートル足らずの小さな碑で、うっかりすると見過ごしてしまいそうになります。
江戸時代ころ、この北畠付近は夕陽や満月を眺める名所として知られ、中秋の名月になると多くの人が月見にやってきたといいます。それにちなんで「月見が丘」とよばれるようになりました。
熊野街道沿いのこの地は上町台地の上にあり、西側は急斜面になっています。中世頃までは斜面を下りるとすぐ海で、海岸線には美しい松林が続き、和歌にも「岸の姫松」とうたわれました。また、江戸時代の書物によるとこの地の東側は広々とした田園風景が続いていました。このように、北畠付近は高台で見晴らしがよかったことから、月や夕陽をみる名所として有名になったのものと考えられます。

写真:月見が丘の碑をちょっとひいて見たところ。碑は駐車場の一角に小さく立っています。目立たないので、うっかりすると見過しそうです。裏面には昭和17(1942)年に建立されたことが刻まれています。この碑の近所には、「月見」の名を持った建物などがあります。