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げんじつ
幻日



2001年8月19日(日) 18時17〜18分 2001年10月26日(金) 11時24分・13時39分
 「幻日(げんじつ)」は太陽の横に明るく見えるスポットで、太陽の右側だけや左側だけのときもあれば、左右両方に見えることもあります。 幻日が非常に明るく見えると、まさに「幻の太陽」という感じになるのですが、そこまで明るく見えることはめったにありません。
 
2002年1月20日(日) 10時33分(CET) 2002年7月4日(木) 17時13分
 幻日は空中に浮かぶ氷晶(小さな氷の結晶)による現象ですが、氷晶が平たい六角板状で六角形の面が水平にそろっていないといけません。 氷晶のひとつの側面から入った太陽の光がふたつ隣の側面から出る場合に、光は元の方向から約22度横にずれた方向に強く出てくるため、幻日は太陽から約22度離れて見えます。
 
2001年10月26日(金) 13時56分 2002年8月29日(木) 16時05分
 氷晶の六角形の面が水平にそろっていないときには、「内暈」という太陽が中心で半径22度の輪になります。 内暈と幻日が同時に見えることもあって、太陽の高度が低いと内暈と幻日はほとんどくっついていますが、太陽の高度が高くなるにつれ内暈と幻日は離れていきます。 ただし、太陽高度が高すぎると幻日は現われず、幻日が現われるのは太陽高度がおおよそ40度以下の時に限られるようです。
 
2002年7月8日(月) 17時26分 2002年1月16日(水) 16時41分(CET)
 氷晶がプリズムの役目をするため、幻日には虹のような色がついて見えることが多く、太陽側が赤っぽい色、太陽から遠い側が青っぽい色になります。 ただ、夕陽が赤く見える時には、幻日も青い部分が見えません。
 
2002年1月20日(日) 10時41分(CET) 2007年3月16日(金) 16時34分
 また、幻日は赤っぽい側が太く(縦に長く)青っぽい側が細く見えることがあるのですが、青っぽい側がさらにしっぽのように長く伸びて見えることがあります。 さらに、このしっぽのような細い筋が赤っぽい側からも突き抜け、太陽と同じ高さで空をぐるっと取り巻くことがあり、「幻日環」と呼ばれます。