本日研修10日目。
朝6時に起きて7時に出発、シェフィールドのマグナというところに行きました。ロンドンから北へ約260km離れたところに約3時間30分かけていきました。しんどかった。で朝飯がBoxといってこちらのお弁当なんだけど、甘いものばっかり。コーンフレークに牛乳かけて食べたのが一番まともだったか。ほかは、ケーキ生地の中にチョコ見たいのが入ったやつ2個とチョコだけのようなもの。こっちの人たちは、こういう食べ物で平気なんだろうか。もちろん全部食べられるわけもなく、そして食べたくもなく、結局チョコバーを残してしまいました。
さて、マグナはもと製鉄工場だったらしく恐ろしくでかい建物です。しかも、中に入ると建物の内部は、暗くしているので全容がつかめません。製鉄に関係する土・火・空気・水をテーマにブースを分けて展示をしているんだけど、建物全体がでかい割りには、それぞれのブースの展示場が狭い感じがしました。土の展示は下のほうにあり、覗き窓の中に、古い採掘の映画を流しているようでした。いろんな種類の映像を流しるようです。で土のコーナーでは、ほんとに砂いじりできるコーナーや、ユンボーのモデルで石を掘り返すような真似ごともできたりする。待避所みたいなものも用意してありました。そしてそこには、滑車の展示がありました。全体としては、鉄鉱石を掘り起こすところを設定しているようです。
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マグナ外観 | 思いっきり水遊び |
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翼の実験展示 | トイレの便座… |
で、火のコーナーは火のトルネードがあったけどいまいちぽかった。ただ見せているだけなのでちょっともったいない。前ふりとかあるといいんだけどなあ。それから、大きなファイヤーショーも、鉄のできるまでを説明しながらやっていたけど、これも少々物足りなかった感じ。できれば、もっと迫力のあるようにしてくれたらいいのにと思った。空気のコーナーはそれなりに凝っていて、どういう仕組みのオルガンかよく分からなかったけど、子供たちも夢中になってやっていた。なぜかここに角運動量保存のいすがあったり、球体の中に液を入れて回転させるものがあったりした。飛行の原理を示すものがありました。水のコーナーは、最近どこ行ってもある、子供たちの水遊びのコーナーと化していた。トイレの水の量を示すのは面白かったかも。それから、洗濯や、洗車でどれくらい水を使うか示すやつも。
もともとは、鉄鋼業の遺産を残すということで立てようとしたが、それだけでは、限界があるだろうということで、4つのテーマを持ち込むことにしたそうです。予算は4560万£。建物のデザインは、コンペで決めて、展示の内容は前のディレクターとEBENT社というところで考えてすべて外注したそうです。また、展示は事前にプロトタイプなどをつくり、耐久性のチェックをしたそうですが、やはり実際に子供らの手にかかると壊れてしまうとのこと。 ボランティアはいません。ボランティアを入れると問題が起こるだけ、つまり労働の場を確保しなければならないということです。余り豊かではない地域的な問題もあるとのことでした。解説員はいましたが、ちょっと来館者に対応し切れていない感じがしました。
できてまだ、1年半ですが、まだ落ち着いていないようです。当初130人いた常勤・非常勤職員も現在は、その半分の65名ということだからよほど大変なようです。
でも、あれだけのものを運営していこうとしたら、お金や人をカットするなどという誰でもできることだけでは無理で、かなりの努力をしていかないといけないようです。昨日のインテクのあるハンプシャー州と違って、マグナのあるヨークシャー州は社会的に少し貧しくて、公費の援助も受けられないらしいから。
この業界では有名な本「ハンズ・オンとこれからの博物館」の著者ティム・コールトン氏がプロデュースした、このマグナ。残念ながら、ティム氏は、もう別の職場へ移ってしまったとのこと。残された職員が何となく苦しげに見えたのは気のせいでしょうか…。この後、どのようにマグナは展開していくのでしょうか。
さて、今日は、ノッティンガムに泊まっています。ロビンフッドの物語になった城があるところ。夜城の近くをうろうろしたけどちょっと人通りが少なかったから途中で引き返したけど、それらしい影は見えました。ノッティンガムの街中もうろうろしたけど、あまり大きな町でもなく、1〜2時間で町の西半分を回ってしまいました。もちろん変なとこに行かないように注意して歩きましたが。店もとても早く閉まるようです。夜ご飯は、中華のファーストフードがあったので、そこで天津飯もどきを頼んで食べました。店員のお兄ちゃんは中国系、お姉ちゃんは東南アジア系かな。そして、店にはいろんな人種の人がいたました。白黒茶黄色と人種のるつぼでした。
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