本日研修12日目
実質最終日です。最後は、大英博物館でした。ノッティンガムから3時間かけてロンドンへ。

最後は、泣く子も黙る、大英博物館。大英博物館はでかい。資料も500万点以上あるということです。そのうち展示されているのが5万点。整理の仕方なんか聞けばよかった。スタッフは、今1000人いるけど、そのうち150名ほど削減されてしまうとのこと。赤字が500万£ということで仕方ないことらしい。開館時間中なのに、一部早めに展示場を閉鎖したりするのも予算の削減のためだそうです。電気代、人件費が抑えられるそうなので。

1753年の設立当初から、入館料は取らないというのは、有名な話。。国の予算と寄付だけでまかなっているそうですが、国の予算をもらうということは、国の方針で展示内容などが決まるということになるそうです。もちろんトラスティがあって、そこで運営方針が決まるそうです。2000年までは、入館者の70%が外国人で、英国人の入館者数は30%に過ぎなかったそうです。

しかし、グレーコートと呼ばれる中庭の公開や9・11の事件以降、両者の比率が1:1になったそうです。 科学部門もあってそちらには2名の職員がいるそうです。X線分析などをおもに担当しているようですが、これは1998年にグラクソ社が協力をしてくれたから始まったものだそうです。

 博物館側で用意した学校向けのプログラムのひとつは、プリントを先にもっていてってもらい、問題の答えを調べておいて、その結果を博物館で確かめるなどの事業を行っているとのこと。博物館でのプログラムは1回75分で、年間に15回行ったそうです。ちょっと少ない気がするけど、他のプログラムもあるから、この事業については多いと見るべきでしょうか。

 資料の収蔵庫は、館の地下にあるのと、郊外に2箇所ほどあるそうです。これだけの資料を納めておくためには、これでも少ないんだろうね。しかし予算的な問題があるため、完全にはうまく言っていない様子。

 それにしても、ひっきりなしに人が入ってくる博物館です。無料だからというだけでは、そんなに人くるわけもなく、やはり中身的にいいものがあるからこれだけの人がくるのですね。
大英博物館建物 内部のようす
       大英博物館入口     内部の様子、図書館の再現
ロゼッタストーン
    ロゼッタストーン


ところで、大英博物館の学芸員がこの館で一番重要だと思うものと、一般来館者が重要と思うものが違うというのはありがちな話。どこの館でも起こりそうなことです。まあ、こういう比較をして公表するというのが、懐の深いところです。大英博といえば ロゼッタストーン。他にも、ギリシャ政府が返せといっている壁画、イギリス古代時代の金の飾り物などいろいろありました。大きいのは古代ギリシャとエジプトの遺跡物かな。エジプトのはカイロ博物館でも見た事もあります。それにしても、よくもこうかき集めたもんだと思いました。
 
 それから、展示場は、館の人に主要なポイントを解説してもらいながら回ったけどやはり、こういうのがあると良いですね。何がどう大事でどういうものかというのが一人では分からないですから。 視察研修が終わってからは、一人で館内を見て回りました。また、いつかここには来れそうな気がしたので、さっと回っただけですが見学時間が1時間半ではほとんど見ることができません。

それから、ホテルまで歩いて帰ってきました。めちゃめちゃ人通りの多いオックスフォードストリートを歩いてきました。ちょっとケンジントンストリートに入るところで迷ったけど、何とか2時間かからない程度で無事ホテルに着きました。タウンウォッチングという感じでしたが、人をよけたりするほうにいそがしかったかも。今回の研修でいろいろ見たり聞いたり感じたりしたことを仕事に生かせるようにしましょう。
博物館訪問がすべて終わり、明日フランクフルトを経由して日本に帰ります。疲れたけど、楽しかった旅行でした。


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