第5日目

ミュージアムショップスウェーデンからドイツに入国していきなり今回の研修の目玉になる、ドイツ博物館の視察です。
いきなり圧倒されてしまったのが、ミュージアムショップ。ここが非常にでかい。うちの展示場の1階部分より広い。そこにおもちゃ、本、絵葉書、実験セットなどなどいろんなものを置いている。デザインのきれいなものも多くて、みな買っていくみたい。ここで、館の解説書とVWゴルフとルポのペーパークラフトになったはがきを買いました。あまり時間がないので売店をゆっくりと見られませんでした。

 その後、資料館に入ってその前で待っていたのですが、そこにあったのが香辛料の展示。その香りでむせかえるほどでしたが、とても参考になりました。ただ、日本には、香辛料の歴史がないから、受けるかどうかはわからない。ただ、香りの展示としてつかえますね。
 それから、小さな講堂みたいなところに入り館長などのレクチャーを受けました。化学を文化にするとか、ほかの美術や芸術と同等の文化であるなどとおっしゃっておりました。とりあえず、常勤のスタッフが360名もいれば、何でもできるからいいなあと思いました。

ドイツ人って話好きなのか、みんな一言しゃべるのがとても長いです。聞いてるほうがつらくなっていく感じだが、それでも一番興味のあるところだったので集中して聞きました。ただ話は予算や運営の話が中心でした。それから2月にオープンする。キンダーコーナーの話など。これらが、どのようなものかはわからないけど、また、いいものができるのでしょう。

修理部屋午後からは、裏側を見せてもらいました。展示修理、製作、模型の作成など何でも自前でやってしまいます。稼動展示さえ作ってしまうのだから恐れ入ります。ひとつのブースでは、時計だけを修理していたもんな。うちの館の研修室並みの広さの部屋で。
さらに、その後2000年の2月にオープンした生化学のコーナーを作った女性のドクターに引き連れられて、そのコーナーを見ました。植物植えてるんだもんなびっくり。そして、細胞の模型はあまり面白くなかったけど、取り上げている内容が、エイズや、がん、ウィルスなどいろいろ難しい分野にわたっています。性欲なんかもきちんとホルモンが影響してなどと解説していました。3年の計画で作って5億円。企画のスタッフは6名といっておりました。生薬はきちんと薬理作用がわかっているものを取り上げているとのこと。また、昔の生薬について、データベース化したものをタッチパネルで紹介していました。

その後、自由見学でしたが、1時間30分では、何も見ることができません。全部通ることさえ、難しい。見られなかったコーナーのほうが多いです。とにかく展示スケールがでかい。しかも実物がおいてあるから迫力が違う。水車、飛行機、帆船、印刷機、ボーリングマシン、計算機、本物のV2ロケットなどなど。
化学の展示ブース化学の展示にいたっては、100近い番号のついた展示ブースがあってそのほとんどが反応を見せるものでした。絶対世話が大変。恐るべしドイツ博物館。そして、化学のコーナーでは、学生のお兄ちゃん見たいのとなんとなく並んで、展示を見ていました。
ドイツの人たちは難しいものを解説があっても見ているみたい。多いともちろん読まないといっていたが、皆、熱心に展示を見て解説文も読み、一緒に来た人と話をしています。日本人とはえらい違いだ。
とにかくスケールの違いに圧倒された一日でした。そのため消化不良です。また、いつかゆっくり来たいと思う。これるかな?


ドイツ博物館での打ち合わせ内容はこちら


6日目へ→   海外トップへ

←3日目へ  小野トップへ