科学館がある大阪市北区の花は、バラ。シンボルマークとしても使われていますし、なんといっても中之島公園のバラ園が大阪市内でも有名です。見ごろの5月前後と10月前後には、とてもきれいに咲いていますね。
中之島公園のバラ
          中之島公園のバラ


そして、見た目でも癒されると同時に、バラに鼻を近づけると何ともいえない香りで気持ちが落ち着きます。中之島のバラ園には100種ほどのバラがあり、それぞれ少しずつ違った香りがします。香りがするということは、そこに揮発性のものが含まれていて、それが私たちの鼻を刺激しているのです。  

 それでは、このバラの香りの元はどういったものなのか想像したことがありますか?バラの香りの主成分のひとつは「ゲラニオール」というものです。そこに、リナロール、シトロネロールといった成分が混ざり、バラ独特の香りを作り出します。合成で作られたゲラニオールは、バラ系の香りを出す香料や食品の香り付けにも欠かせません。

ちなみに、このゲラニオールは、ほうっておくとレモンのにおいの元に変化してしまいます。もちろん、咲いているバラの花から、強烈なレモンの香りがすることはありませんのでご安心を。


(大阪市北区広報誌「わが町北区」2005年1月掲載  一部改編)


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