2005/02/04 17:49:16

展示「ドアミラー」の評価
  

 「飛び出すコード」がスイッチボタンを押されるだけで、現象をじっくり楽しんでいただけることなど、めったにない。とても残念である。ファラデーの大発見そのものの現象を見せるのに、全く興味を示していただけないのだ。おそらく、利用者にとっては、日常生活と乖離した現象なので、興味の抱きようもないのであろう。著者のように物理を学んだ背景があれば、「オオー!これがあれだ!!」などと感激があるのだが、全く背景を持たない利用者は「それがどうしたの?」となってしまうのであろう。
 そこで、少しでも背景を喚起させるものと思い、この「ドアミラー」を導入した。「ドアミラーが動くのはコードが飛び出すのと同じだ!」という感激を味わっていただこうという魂胆である。
 さて、実態は次のようなものである。ドアミラーを操作して遊んではいただける。しかし、モータの存在に意識が向かない。分解したドアミラーを見て、「モータ3つで、こんなことやってるんだ。」などと、モータの存在を意識していただきたいのだが、そのような光景はほとんど見られない。まだまだ「飛び出すコード」が機能しないのだ。
 さらにモータの使われた実物展示を増やしたいのだが、スペースがほとんどないし・・・

記:斎藤吉彦

展示ドアミラーの評価