『科学談話室』の話題より | ||
[danwa:0388] 放射線と社会(高槻駅) | |
Date:Sun, 24 Dec 2000 01:05:12 | From: 浜田 |
科学談話室の皆さん、こんにちは。 浜田です。 駅でヨウ素−125を含む溶液をまいた件について、他人事でありませんので、投稿 いたしました。 私も放射線取扱主任者の仕事をしています。 貯蔵室に、どういう放射性同位元素が、どれだけ、どういう形で保管されているかを、 管理者がリアルタイムで、数値以外の具体的な方法で(例えば測定して)把握するこ とは殆どできない、ということは、私も素朴な疑問として置き去りにしていることの一つ です。 法に基づいた管理はしっかりされていても起こったこと、という点で、JCOや雪印とは はっきり違うと思います。 たまたま放射性同位元素が使われましたが、数年前にも大阪の国立大学で同様の ことがありました。 科学技術の振興のための手段・ものを用いて、社会の組織としての問題が露呈する のは辛いです。 科学談話室での話が、周辺域にぐーっと広がって、またずーっと掘り下げられていく、 この過程が社会から消えていっているのでしょうか。 豊かな山の自然が川を海を豊かにするように、仕事から少し離れたところで色々な種 を蒔いてみることで結果的に救われるのに、忙しくて寂しくて虚しくてそれができない ときって実際にありますね。 雑用をしない人に比べて、雑用をこなせる人の本業に関する効率が劣ることはない、 とわかっていても気持ちは付いていかないことばかりです。 すみません。 談話室に発信する話として適切ではなかったかもしれませんが、同じ自然科学に関 わる者として皆様もきっと割り切れなさを感じておられることと思い、文章ばかりを書 いてしまいました。 自然に対する敬意を忘れずに、放射線の「利用」のお手伝いをしていきたいです。 |
・・・さて、この先 話はどうなるのか?お楽しみに!・・・ | |
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