『科学談話室』の話題より | ||
[danwa:0461] 太陽電池とパラボラ反射鏡 | |
Date:Mon, 2 Apr 2001 00:14:20 | From: 浦田 |
浦田です。 太陽電池の発電電流倍増小実験しました。 50cm×60cmのBS衛星受信アンテナにスプレー糊を吹いてから、アルミ ホイルを張り付けました。 太陽に向けると5分で木は焦げるほどの集光力がありました。 その焦点に定格3ボルト60ミリアンペアの小さな太陽電池を置いてみました。 裏にはアルミ製の放熱フィンを張りつけました。 発電電流は300ミリアンペアありました。負荷抵抗は10Ωです。 電力では0.18W→0.9Wで5倍の電力を発生させることができました。 放熱フィンを付けてもかなり熱くなっていたので耐久テストは放熱効率を上げて からやろうと考え10分で実験終了しました。 感想:鏡やフレネルレンズを使えば太陽電池量を倍にするより安価に発電量を倍 にすることができる。 でかいフレネルレンズは大阪心斎橋の東急ハンズにありました。 太陽を鏡2枚で反射させて太陽電池に当てても、倍にはなりませんでした。 太陽電池を普通に空に向けた場合、太陽直接光以外にも大気散乱光も受けること ができているからかもしれません。 |
[danwa:0463] Re: 太陽電池とパラボラ反射鏡 | |||
Date:Tue, 3 Apr 2001 17:12:23 | From: 長谷川 | ||
浦田さん、談話室のみなさん、こんにちは。長谷川です。 浦田さん [danwa:0461]
もう6〜7年前になると思うのですが、そういった実験を行なっているところ へ行く機会があったので聞いてみると、以前は太陽電池パネルが高かったので、 少しでもパネルが少なくてすむように集光していたということでした。しかし、 集光する装置や、太陽の動きに合わせて集光装置や太陽電池パネルを動かすシ ステムにかかる初期投資やメンテナンスがたいへんなのだそうです。ところが 太陽電池パネルが安くなってきたために、集光するよりもそのまま固定して設 置する方がパフォーマンスが高いということで、集光システムは廃れてきたと いう話だったと思います。
鏡などを使って集光する場合には、均等に光が当たっているかどうかというこ とが、かなりシビアに効くと思います。上のように鏡2枚で光を当てる場合も、 均等に光が当たっているかどうかで、効率が大きく変わってくると思います。 |
[danwa:0464] Re: 太陽電池とパラボラ反射鏡 | |||
Date:Thu, 5 Apr 2001 00:48:11 | From: 浦田 | ||
長谷川さん、みなさん、こんばんわ、浦田です。 浦田:
現在太陽電池パネル55ワット4枚、ピーク電流12アンペアを使って蓄電してい ます。 太陽の輪郭が見えなくなるような積雲が流れてきても、1割から3割の電流が発 生します。 太陽方向の掩蔽による減少比率は曇っている時の方がもちろん少ないです。 筒の底に太陽電池を置いて太陽に正対させるよりオープンにしたほうがもちろん 充電電流が多いです。 鏡反射による大気散乱光の集光力は小さいです。 長谷川さん:
太陽電池を車体の側面の角等につける場合の配線って難しそうです。結局、でき るだけパネル全面を平面にするか、全面を太陽追尾させるかになるのでしょうね。 気象衛星ひまわりは自転していますが、軸方向に直列ですよね。 フレネルレンズ集光太陽電池能力アップは緊急時トランシーバーの送信電力を 一時的にまかなうのに便利なサバイバル技術になるかもしれません。最近ポケッ トソーラー充電器が出まわっていますし。 鏡を望遠鏡の赤道儀につけて追尾する場合。集光点を赤道軸上にするときは、 日周速度で回転。 黄道上に集光させた時は日周速度の半分の速度で回転。 その中間の場合の追尾回転速度はどう計算すればいいのでしょうか? 今の所、私の頭ではリンク機構で機械的に組むしか思いつきません。今年中に2 坪反射鏡を完成させたいのですが。・・・ |
・・・さて、この先 話はどうなるのか?お楽しみに!・・・ | |
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